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フルカラー扇子の魅力とは?出来ること・出来ないことを知る

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フルカラー扇子

フルカラーと聞くと、写真のように色彩鮮やかなプリントの扇子を想像されるでしょう。しかし同時に、そんな色とりどりの扇子が果たして出来る物なのか? そんな風に思うかもしれません。

今回は、フルカラー扇子が出来ること、そして出来ないことに触れつつ、その魅力について解説していこうと思います。

フルカラー扇子が出来ることとは?

フルカラーと言うだけでも、それは現代的なイメージが持てます。例えば、インスタなどで撮影した風景を扇子にプリントすることだって可能です。

フルカラー扇子だからこそ出来る物です。このフルカラー扇子だから出来ることを細かく挙げていきましょう。

表現力が豊か

私自身、水墨画が好きなので、単色の表現力がないとは言いません。しかし、水墨画は単色の中に色彩表現があります。同じことが単色扇子に出来るかと言えば、難しいです。

もちろん、不可能ではありません。濃淡を1色と捉えるのではなく、別の色として捉えれば再現可能でしょう。

しかしそれでは、フルカラーに寄せてしまったことになります。これは避けておきたいことであり、フルカラーの表現力が豊かであることを改めて知る結果となります。

結局のところ、フルカラーの強みは表現力だと言えます。

印象が変わる

扇子の扇面に描かれるデザインは、良くも悪くも印象的なものです。また、どこか趣を感じさせるものです。一方、フルカラーでデザインを表現した物は、明るくポップなイメージを抱かせます。

もちろん、すべての単色表現が趣を、すべてのフルカラープリントが明るくポップだとは言いませんが、全体的を総じて見ると、そうした傾向が強いことが伺えます。

アニメ絵の表現や浮世絵をより美しく当時の色彩を活かして再現することにおいて、一味違った印象の扇子を作ることが出来ます。

フルカラー扇子ならではの強みは、やはり表現力です。それ活かした使い方がやはりベストでしょう。

フルカラー扇子で出来ないこととは?

フルカラー扇子では出来ないことも当然ながらあります。今度はそれに関して触れていきましょう。

写真の完全再現

写真を直接貼り付ける訳ではないので、フルカラー写真をそっくりそのまま再現することは難しいといえます。しかし、印刷技術の向上により、優れた表現力があります。

写真にはプリント面を保護するフィルム等が貼られていますが、扇子にはそれがありません。よって、あくまでも紙に印刷された色彩のみを目にすることになります。

味わい深さの表現

扇子は本来、その趣を楽しむためのものです。しかし、フルカラープリントでは、その味わいが醸し出されることはないでしょう。

この点に関して、どう感じるのか?と言うことより、フルカラーにはフルカラーの良さがあり、これを活かす方面に終始することが良いと言えます。

この他にも制作費と言う点で、若干の弱みはありますが、フルカラーの特徴を最大限活かす制作内容であることが重要です。出来ないことに関しては、出来る製法に任せると考えたほうが懸命でしょう。

フルカラー扇子の魅力とは?

いかにも扇子と言う伝統的なデザインは、記念品や贈答品に向いていますが、フルカラーは物販用のグッズ制作をする際、非常に優れたセールスポイントとなります。

また、記念品や贈答品では出せない魅力がある為、フルカラーが求められる場所があり、その他の扇子とは住み分けが出来ていると言えます。

ライブの物販グッズに

アイドルやバンド、アーティストなど、ライブイベントの物販グッズにフルカラー扇子は高い人気を誇ります。求められる場面で、求められる形の商品を販売する

これこそがフルカラー扇子を作る意義だと思います。

アニメ絵も可能で同人グッズに

フルカラーだけあって、アニメ絵の再現も可能です。これにより、同人イベントに出店予定の企業様や個人・サークル様にとって、魅力的な同人グッズの作成を行うことが出来ると言えます。

もちろん、そこにプリントする絵次第な部分はありますが、ポップで現代的な印象を与える逸品となります。

思い出に残る記念品に

成人式や結婚式など、思い出に残る記念日。この時に制作する扇子は、別に趣を重視する必要はないでしょう。なぜならば、そこには伝統や格式以上に幸せな気持ちやおめでたい気持ちが重要となり、表現したい事柄として存在するからです。

そんな時こそ、フルカラー扇子でおめでたい記念日を祝う。美しい色彩が場の雰囲気を盛り上げます

フルカラー扇子の魅力を最大限発揮する為には、まず状況を選ぶこと。そして、その状況に合わせた内容にすること。さらには目的をはっきりすることです。

普通の扇子とは違い、どうしたってポップに見えてしまうフルカラープリントは、まったく不釣り合いな場面だって存在します。

これを回避しつつ、ピッタリと合う状況を選び、お求め頂ければと思います。

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