オリジナル扇子制作

扇子の歴史と和歌との関わりについて

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和歌

扇子には歴史があります。それも割と長く、驚くぐらいの歴史があります。

そんな扇子の歴史を探っていくと、和歌や文書と深い繋がりがあることが見えてきました。

今回は扇子の歴史を紐解きつつ和歌との繋がりをご紹介していきます。

扇子はいつから紙が使われる様になったのか?

扇子のように長い歴史がある物ならば、今の形になるまでに様々な遍歴があります。

現在、紙で扇を作った扇子が一般的ですが、生まれた時からこの形であった訳ではありません。元々は紙ではなく、で作られていました。

木製扇子とは?

木簡と言う言葉を耳にしたことはありませんか?古墳調査や遺跡、古い寺院などを調査しているグループがメディアに向けて発信する情報の中で、『古い木簡が出土した』って発表することがあります。

この木簡とは、薄い木の板に文字を書き、複数枚綴じて、持ち運びしやすくした物を言います。

木簡は、複数枚の木の板を手軽にまとめる為、下部に穴を空け、紐名などを通して、扇形に広げて読む物だった様で、次第にその形が踏襲された木製の扇子、檜扇が作られるようになります。

檜扇は木簡の様に文章を書くと言う役割の他に、絵柄を入れ、嗜好性の高い持ち物として貴族の間で所持されていました。

そして、この檜扇こそが、現在の扇子の祖先であったと言われています。

その後、檜扇からすぐに紙扇子に移り変わりはしたのですが、呼び名が違っていました。

扇子はコウモリ?

扇子は開いて使用するものですが、木簡から檜扇にいたり、そこからすぐに紙へ進んでいったわけではありませんでした。

檜扇の後、紙に移行する段階で、扇の形のヒントになった物がありました。それがコウモリです。

コウモリの羽の形を元にして作られた紙扇子。当初は蝙蝠扇と呼ばれていました(蝙蝠とはかわほりと読む)。

その後、紙扇子は世の中に広まっていき、現在では様々な広がりを見せています。

なお、木簡から檜扇が生まれ、蝙蝠扇へとなる・・ここまで平安時代の前半で行われた変化だと言われています。

扇子と和歌の関係が始まったのはいつか?

扇子は誕生する前から、すでに文字を人に伝える、記録する目的で使われて来たことは先に触れました。

しかし誕生当初の蝙蝠扇は、記録を留める為によく使われていたと言われていますが、次第に心情を詠み、人に聞かせて楽しむ和歌をよみだし、花を挟み、お礼品や贈答品として届ける物になって行きました。

和歌に美しい句が多いのは、この為かもしれません。

和歌とは?

ここで一つ、和歌について触れておきたいと思います。なぜなら、単に和歌と言っても、大きく分けて3つもあるからです。

それぞれを見ていきましょう。

  • 長歌 |五・七×3回以上+返歌(短歌)
  • 短歌 |五・七・五・七・七
  • 旋頭歌|五・七・七・五・七・七

和歌の基本は、五音と七音の繰り返しで構成される数十文字の句で、四季の移ろいや恋心、目の前の情景、返答など、その時々に感じる心情や気持ちを歌で表現しています。

では、ついでに和歌を読み上げてみましょう。なお、長歌の返歌は、2人以上で和歌を楽しむ際に行われる物で、遊び心ある嗜みだと思います。

長歌『かれいらいす』
ゆうがたの、いえじでであう、あのかおり、
あわててかける、あしおとに、おかえりのこえ、くぐりぬけ、
まずはあじみと、つまみぐい、できずあわてて、てをあらい、
めしはまだかと、こえをあげ、
あしをのばして、くつろぎて、ゆびおりときを、かぞえるる、きょうのおわり
返歌『あとかたづけ』
たべたあと、ねころぶまえに、かたづけを、
せよとつげるも、むしするむすこ、バシッ!
短歌『ちゃわんむし』
だしじると、ときたまごいれ、すきなぐと、まぜてあわせて、むしてかんせい
旋頭歌『さくやがたり』
うしみつの、かねはきこえぬ、ごぜんにじはん、
かろりぃを、わすれさせるや、うぃすきぃのあじ

秋の夜長、こういうどうでもいい日常を切り取ってみてはいかがでしょうか?

なお、扇子に文章を書くのは、忘れてはならない事柄や覚書を書き記したメモの様な役割があったと言われていますが、和歌を記す際は現在で言う手紙の様な目的があったようです。

1、お礼を伝える為、贈り物として

扇子に和歌を書いて、そこに花などを添え、相手に渡していたと言われています。

2、恋心を伝える為、その返事を伝える為

使い方自体は変わらないのですが、内容が今で言うところのラブレターの役割をする時もあったとか。また、逢引の約束を交わす連絡板になっていたとも言われています。

和歌を呼んでいくと、美しい言葉と表現が書き連ねられています。

現代の扇子で和歌を楽しむには?

現代、扇子と言えば紙の物を思い浮かべるのが当たり前と言えます。

しかし、各所で販売されている多くの扇子は、何かしらの絵柄が入っており、そこに俳句を書いて楽しむのは難しいのが現状となっています。

昔の様に扇子を手紙代わりにして使いたい場合、絵柄入りの物では難しいです。

ではどうすればいいのか?それは、白扇子を使うことでクリアできます。

白扇子は白い扇面が特徴で、それを贈るだけでも絵になるものです。

そこへ和歌に限らず、一筆書き認めることで、気持ちがこもったオリジナルアイテムへと変貌します。

ちなみに当店が販売する白扇子は、国内生産であり、品質も確かなものとなっております。

その物だけでも贈り物として確かな価値を見いだせる物ではありますが、そこに一句認める

これは特別な感謝を伝えるアイテムとして、お使い頂けるのではないでしょうか?

扇子に和歌を書き、贈り物としてお使いになりたいのであれば、その旨を担当にお伝え頂けましたら、対応させて頂きますので、気軽にお申し付け下さい。

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